新幕 NORDISK SVALBARD(スヴァルバード) 1 PU
2023年(また)新幕導入!
前章:MSR エリクサー2への不満
昨年、MSRのエリクサー2を揚々と購入した私。
しかし今年なぜかまた新幕を購入してしまいました。実は使っていくうちに(1年で10泊ほど)エリクサー2に対して不満が出て来たのです。
MSRエリクサー2の不満1
「雨天時設営がほぼ不可能」
上の写真、フロアの水滴が凄いことになっていると思いますが、テントを張った直後の様子です。
これ、大雨のある日MSR エリクサー2を張りました。そしたら、インナー上部がメッシュのために、テントが完成した頃には中に巨大な水たまりが…。雨から逃れたくテントを張ったのに、立てたら室内は水だらけでした、という笑えない状態でした。
エリクサー2の不満2
「結露が酷い」
上の写真、メッシュインナーに水滴が付きまくっているの、分かりますか?雨降ったり、フライをかけていないとかでありせん!(連続して晴天。翌朝、撤収している時の写真)
遅秋にキャンプしたのですが、翌朝気温差でびっしりとフライ内側に結露がついていました。
おそらく氷点下までいったのでしょう、結露自体はまぁ良いのですが、なぜインナーまでベチャベチャなのでしょうか。フライだけなら分かりますが、これならダブルウォールの意味・・・となってしまいます。
メッシュだからと思いますが、朝晩は特に気温が冷え込む北海道にはあまり向かないのかもしれません。
エリクサー2の不満3
「ポール差し込み口が固定されない」
細かいのですが、ポールの差し込み口が固定されないので抜けやすく、軽くイライラしちゃうんですよね。他のテントだどカチッと何かしらの固定具でポールの先端を止める事が多いと思うのですが、エリクサーは穴に通すだけ。金具の凸凹とシナリで固定するので、設営後抜けることは無いのですが、設営中なんどかすっぽ抜けて(今思うと)意識下でストレスになっていたかもしれません。
他にもちょっと収納サイズが大きい、完全に2人用+αなので自分には大きすぎた、天井の追加ポールを取り付けるのがちょい面倒など、Nemo Tani 2Pの後継としては自分の使い方には合っていませんでした。
それでも一応貼る(笑) いいテントには間違いない。何故かノルディスク スヴァルバード 1 PU 衝動買い
その他エリクサー2は少し大きいなと思っていたので、次は1人用+αくらいのサイズも悪くないなと思っていました。条件は北海道でも快適にキャンプができるテント!
・ダブルウォール
・インナーにメッシュはなし
・小型軽量
・1人用/ 2人用
・前室は1つで十分
・長く使える
あたりを考えていたのですが、一番条件に当てはまるのは↓これ
NEMO TANI 2P
いや、だめでしょ(笑 買い増ししてもいいけど、今じゃない。
ってことで、ほしいのを考えていくと、1人用のトンネル型か流行りのワンポールテントでした。
トンネルで有名なのはヒルバーグですが、在庫がどこにも無いのとデザインが好きではないので却下。ワンポールは2万円くらいのバンドロックソロテンピー1TCあたりが良さそうでしたが、インナーメッシュテントが面倒くさそうなのと焚き火命でもないので、うーんと悩んでいたら、某アウトドアショップにこいつが展示されていたんです。
ソロテントなのにノルディスク!! スノーピークのような好みの色合い。そして中に入ると見た目よりかなり広い。
えぇ衝動買いしました。そして使ってみて思ったのは「大当たり」でした!
初張り
お邪魔したのは、小樽にあるMonk Camp Site さん。超いい場所!管理人さんも素敵!
結構コンパクト。上の紐である程度調整できます。ペグ・インナー・フライ全部入っています。
こういう印刷、かわいいですね。(まだ手始めに過ぎなかった・・・)
ノルディスクはデンマークなんですね。
デンマークの首都コペンハーゲンでまたカールスバーグ飲みたい!
※2013年にコペンハーゲン近郊にあるカールスバーグ工場&博物館に行ったらしいです。
(話を戻して)テントのお値段は44,000円でした。
では開封していきます!袋の内ポケットに取扱説明書が。丁寧な仕事ですね。
んんん!!?
いきなり茶封筒が出てきてびっくり。何だこれは・・・。
翻訳:心配しないで!Nordisk テントが破損した場合は、簡単に修理できます。単に...
あ、修復用の布だ!
しかし大きいですね(笑
全て広げました。
左から 袋・インナー、フライ、ペグ+ポール です。
インナーを広げていきます。
かなり床が分厚い布が使われていました。汚れへの面倒臭さはあるけどグランドシート不要でも穴は空きづらそう。
二度目のかわいいポイントはこちら!(笑
ポール用袋の途中にペグ用のポケットがあるんです!カンガルーみたくかわいい・・・。
続きます。三度目のかわいい。ポールにNORDISKのマークが。。。。。。
そしてすべてのペグにNORDISKのロゴが・・・。
可愛すぎませんか?40 m/sの強風に耐えられるガチ・ソロテントなのに!
はい。気を取り直して、テントを組み立てていきます。
私史上初の、スリーブ式なので、ゆっくりゆっくりポールを通していきます。3袋に別れているので注意。
グロメット(というの?)の穴に挿していきます。
前後に2本入れていきます。長さと色が違うので間違えることはないでしょう。
取扱説明書に後部にペグを打つべし!とあるので、ペグの可愛さにやられつつさしていきます。
インナー部分完成。うん、かっこ悪い(笑
とはいえ、本国オフィシャルサイトにある組み立て動画↓は黄色ですから、マシな気がします(笑
入り口は前方片側だけなので、組立時に注意が必要ですね。
フライをかけていきます。
時々風が吹いて安定しないので、手前にペグ一本打っています。
フライめんどくさい・・・と思ったら、バックルを
差し込むだけの超簡単取り付け。
張り綱は前後は必須。左右はまぁいいかな。
正面側のこのガイドロープ、面白い形をしていますよね。
これで空気取入口の形をキーブしているようです。40m/sへの強風テスト突破だけあります。
見る角度によって全然イメージが違うテントですね。個人的は大好きです。
テント内部
フライ入口部分はがばっと開きます。前室も広い。
中の様子。写真では狭いように見えますが、1人用としては意外と広い。
奥側も風を抜くためかメッシュになっています。
インナーのドア部分は、こうやってぐいっとポケットに入れる形式。簡単だし私は大好きです。
フライ側も同じように隠しポケットがあって、そこにドア部を突っ込みます(笑
クルクル巻いたり、紐で固定しなくていいので、すごくストレスフリー!!!!!
クローズセルマットを敷いてみました。定番のTHERMAREST(サーマレスト) のZライトソル です。
カット等はしていません。
こうみると、向かって左部分にバックパックを置くスペースがあるのがわかると思います。これが重要&使い勝手向上につながってきます。
インフレーター&寝袋&枕入れてみました。
天井にはランタンフックがあります。
室内高は105cm(公式)とのことなので、ギリギリ。というか猫背でようやく隙間ができるくらい。
透け具合
ランタンフックのすぐ前方にもメッシュ。フライの正面にあった空気取入口がここにつながっています。
正直けっこう冷気はやってきていました。ただ裏側のメッシュを塞ぎ気味で寝てたので空気の動きは少なく喉とかいたくなりませんでした。ここはもう少し検証が必要ですね。
起きたとき気づいたのですが、頭上スペースも少しありました。
前室はこんな感じ。靴2足分というイメージでしょうか。
気温は深夜に-1〜-2度あたりだったようで、比較的暖かった冬キャンプ。
何がすごかったかって、どこも結露していませんでした!!!!!!!!!
ノルディスク凄いな。
これからのメインテントです。よろしくね。
※SVALBARDのAmazon Link貼ろうとしたら中古で78,000円のしかありませんでした。新品で44,000円です。良い販売店見つけてくださいね。
その後のキャンプでの様子
浜厚真 Days
強風にもぜんぜん余裕。安心感が違いました。
天売島キャンプ
自転車にキャンプ道具を積んで、フェリーで渡りました。
2023-07 天売島キャンプwith Tern おろろ〜ん
苫前のオートキャンプ場。快適快適!
道民の森 一番川自然体験キャンプ場
サクッと張れるのは最高ですね。
いつも多くの写真とともに楽しませていただいています。
道民の森のSVALBARD記事から来ました。
で、
雨の日のMSR エリクサーの張り方なのですが
このようにすると濡れが最小限で押さえられます。
エリクサーはフットプリントとレインフライだけでも自立するので
①フットプリントとメインポールを接続
②レインフライを掛ける
③フットプリントを拭く
④本体をレインフライ下に広げる
⑤ポールとフットプリントの接続を一箇所ずつ外し本来の順に挿し変える
⑥トップポールを掛け、本体をメインフレームに掛けていく
※このときフックは下側から対角線、またはらせん状に上に掛け上がっていくと
テンションが分散されて安全です。
ポールに接続する順は本来、内側から本体、フットプリント、レインフライですが
撤収も雨が予想されるときはフットプリント、レインフライ、本体のままで
手順でレインフライの下で本体を外し撤収する
手もあります。
また結露についてですが
>なぜインナーまでベチャベチャなのでしょうか。
↑はレインフライの結露がひどいと本体外側が濡れます。
さらに風があったりするとさらに水が落ちてきます。
テント本体の内側は室内の水分量と低温の関係で結露をするので
雨で荷物に付いた水分をなるべく拭き取るとちょっとマシです。
わたしは冬、雪をブラシで払ってから持ち込んだりしています。
現在のMSRは日本もテストフィールドになっており
テント修理の北条工房さんも開発に関わっていて
エリクサーは結露対策もされていますが
多湿で気温差のあるときは防げない状況もあると思います。
ながながと失礼いたしました。
ORIONさん
コメントありがとうございます!
実はすでにMSRエリクサー2は売却済みなので、詳しく書いていただいたのに実践できず申し訳ありません。確かに骨組みを組んでからフライをかけて中でインナーを取り付ければできそうですね。多分当時は、天井ポール(リッジポール)の取り付けを後回しにしちゃうと、かなりな力がいる作業を内側から中腰で??と思ってしまったような気がします。
本文も少し書き直したのですが、コンパクトなNEMO Tani 2Pからの移行だったので、残念ながら自分には合わなかった感じでした。
フライの表裏が結露する分にはダブルウォールですし何も問題ないのですが、メッシュが多いインナーは、日本より乾燥しているアメリカとの作り方の違いかなぁと思ったりしました。
これからもTernと一緒にをよろしくお願い致します!