2018-07 富士山登山 3日目 〜御来光とプリンスルート
富士山登山三日目。
果たして御来光は見れるでしょうか!?
そして、最後の最後で道に迷ってしまいます。
上り:吉田ルート 五合目〜鎌岩館泊(七合目)〜山頂〜お鉢めぐり〜頂上富士館泊(山頂) 下り:御殿場ルートからプリンスルートで富士宮口ルート 山頂〜宝永火口〜富士宮口
富士山
- 山頂:境界未定地(浅間神社奥宮境内)
- tel: 0460-84-8727 (環境省富士箱根伊豆国立公園管理事務所)
- http://www.fujisan-climb.jp
- 札幌から約320km
- トイレ:整備されている(有料)
- ➕ ご来光最高 / お鉢めぐり楽しい
- ➖ ひたすら登る / 週末は激混み / 宿が狭い / 強風・高山病注意
- 結論:若いうちに一度は登っておくべき。
[Day3 04:10]
朝4時。頂上富士館。
昨夜の暴風雨や雷雨が夢だったような静かな朝。
ただし、寝坊はできません。
身支度を済まして食堂に移動。
食後はすぐにチェックアウトです。
一度外に出ると中には戻れません。
そんなこんなで、寝ぼけた頭を働かしつつご来光を見るため移動を開始します。
昨日は、クラブツーリズムの団体さんが泊まったようなので、人数が多め。
とても美しい朝焼けを見ながら、御来光のベストポジションを探しつつ富士山山頂を移動します。
頂上富士館は太陽の昇る方角からは90度ほどずれているため、上の写真だと日の出が山頂の影に少し隠れてしまいます。
ってことで、昨夜登ってきた吉田口頂上側に少し移動。
角度はありますが、山頂の岩肌と太陽が映る良さげな場所です。
ちなみに気温は0度近く。持ってきたものを全て着込んでギリギリでした。
下は登山パンツの上に東京で買った化繊のモンベルズボン、上には圧縮可なダウンにウインドストッパー、長袖シャツ等。
下にメリノウールを着込んだかは、忘れてしまいました・・・。
絶景!
雲の上にいるのに、地べたに足をつけている。とても不思議な感覚でした。
少しだけ登山家が羨ましく思いました。
[Day3 04:40]
おお!
来ました!御来光!
富士山頂から見る、日の出はとても味わい深いです。
御来光見れたよ〜!(影
日が昇るにつれて、雲の動きもダイナミックに変化していきます。独立峰の富士山ならではでしょうか。
そういえば、TV局のカメラクルーもいました。(右端の数名)
重い機材を背負って富士山山頂とは、大変ですね・・・。
や〜見事見事。
さて、そろそろ重い腰を上げてっと。
下りは別ルート。
この眼下に見える、宝永山を経由するプリンスルートで降りていきます。
まずは御殿場口ルート山頂まで移動。
富士館から、地図で言うところの朝日岳あたりで御来光をみました。
で、戻ってきて、御殿場口山頂。現在地という所です。
昨日ぐるっとまわったお鉢めぐり。
3776mの剣ヶ峰で見る日の出もありかなと、朝は一瞬思ったのですが、場所が日の出と逆方向&あのキツイ上りは無理・・・。ってことで諦めたのでした。
[Day3 05:00]
いよいよ山頂とお別れ。
御殿場口から下っていきます。
吉田ルートと風景がぜんぜん違う!
険しい道の予感。
雲・岩・風景。
このルートは絶景ですね。
吉田ルートとは全く違う、高山にある登山道という面持ち。
このジグザグジグザグをひたすら下っていきます。
上りなら、心が折れそう・・・。
脱げたソール。
富士山は簡単そうで厳しい山です。
雲海を散歩しているようなこのコース。結構好き。
どんどん気温が上がっていき、また汗を書いていくので、少しずつ脱ぎながら降りていきます。
[Day3 06:00]
見晴館。閉鎖というか倒壊・・・。
御殿場ルートにもブルドーザーの道が。それにしても急斜面過ぎて運転が大変そうです。
ようやく山小屋が見えてきました。
吉田ルートに比べ、厳しい条件のようで山肌と一体化するように建てられているようです。
マジですか!
[Day3 6:20]
七合九勺に到着。
赤岩八合館で水分補給。
流石に三日目となると手持ちの水は底をつきました。なので山小屋様様です。
こんな風景を見ながらのポカリは格別です!!
下山再開。
徐々に植物を見かけるようになってきました。
鳥居だったものでしょうか。
絶景。
御殿場ルートの下りは本当におすすめです!
[Day 3 6:45]
砂走館通過。
山頂が徐々に遠くなっていきます。
ってこの写真だけを見せられても、富士山とはとても思えませんよね。。。
すぐ下にあるわらじ館で一休み。
ここは山小屋が続きます。
休んでいると、わらじ館のご主人らしき人が来られたので、少しお話。
・登山客が一番少ないルート。ただしキツイ。
・山頂が常に見えるから、登っていてかなり辛い。山頂に近づいている気が薄いらしい。
・山小屋が3つしかない。(吉田ルートは15件もある!!)
・下山ルートの砂走はやはりオススメ。
とかとか。
こんな風景を見つつ・・・。
ご主人にお別れを告げ、下山再開。
ちょっと砂走りっぽくなってきましたね!
(滑り歩いている写真がない・・・)
[Day3 7:35]
砂走っぽくなってきたな!と思ったら、プリンスルートとの分かれ道到着です。
この道を左に行けば、御殿場ルート下山コース。大砂走りへ向かいます。
一方で私は右のルートに行きます。富士宮口へ行くため、宝永山経由。
って、晴れていれば分かりやすい道ですが、悪天候だったら分岐点分からなかったかも・・・。天候に助けられました。
ちなみに、正面のポコッとした山が宝永山です!
そしてこれが宝永火口!
宝永山・宝永火口
1707年(宝永4年)に大規模な爆発があり、宝永火口をつくり、東側に火山灰による広大な火山荒原を形成した。この大噴火の後は噴火活動を休止している。富士山オフィシャルサイトより
http://www.fujisan-climb.jp/hospitality/resource/nature.html
で、この宝永山の山頂も行こうとしたんです。(写真左の山)
案内板には5分って書いてあるし。
少し歩くと強風が吹き始めていたんです。一度立ち止まり散々悩んだ結果、登山初心者には転倒&滑落の恐怖と、近くに誰もいないという恐怖に打ち勝つことができませんでした。
ってことで、おとなしく宝永火口に下っていくことにします。
[Day3 7:45]
雄大でなにもない。
プリンスルート凄い。
そしてこのルートが足に来るんですよね。
細かい軽石に覆われているので、非常に歩きにくい。下山でこれなので、上りは本当に辛いと思います。
皇太子さま凄いルートを選ばれたものだ・・・。
一瞬にしてガスる。不安定になってきた天候。そして疲れもあるのでしょう。
だんだんと脳みそが働かなくなってきたことを、自宅で振り返ると実感します。
宝永火口を横目で見ながら、
[Day3 08:10]
休憩所で一休み。バテていたのか20分近く休んでいました。
持っていた甘いもので糖分補給。
ここから写真右側に見えている登山道を通り少し登れば富士宮ルートに合流。後少しのはず。
合流点に到着!
そして私はミスをするのです。
マップも確認せず、下山だから左側と勝手に判断するんですね。(登るはずもない、と)
標識をしっかりと見れば、”富士宮口五合目”方向は、左右両方に書いてあって、駐車場まで左は45分。右は20分。
左に進みました。
視界はどんどん悪化していきます。
もう少し、あともう少しで終わるのに・・・。長い。
[Day3 8:45]
右奥から降りてきて、ここからぐるっと150度くらい曲がって左側の森林地帯に入っていきます。
確か6合目に山小屋があるからそこで飲み物とか飲みたいなとか考えていました。少しにぎやかな音が聞こえ始めていましたから。
森林地帯にはいりました。
標識はあっっています。道はあっているけど長い。
そして6合目の山小屋が見当たらない。
それより何より、人がいない。
吉田ルートよりは人数の少ないだろう富士宮口ルートとはいえ、この森林地帯通過中、誰一人としてすれ違わないことが不安を煽ります。
案内はある。道も整備されている。ただ、人がいない。
そんな不安に押しつぶされそうになりながら歩くこと20分。
下山口とは思い得ない重機をみて、ほっと一息。いや、かなり安心しました。
[Day3 09:10]
入り口っちゃ入り口だったらしい。
地図を見て納得。
通常の富士宮ルートではなく、五合目宝永入口から出てきたのでした。
(宝永山第一火口〜宝永第一火口縁〜宝永山第二火口縁〜森林帯と下山)
こんな道をとぼとぼ歩きながら、富士山とはいえ山はナメちゃだめだ。地図とか常に確認しないと!など心から反省しました。
山の怖さを身にしみて感じました。(マジでビビった)
そんなこんなで、にぎやかな富士宮口五合目到着。
[Day3 9:20]
無事、富士山登山を成功したということで、ブラックコーヒーにて乾杯!美味い!!
あとは富士宮駅までバスでおります。2030円。
2018年の時刻表なんで、参考程度に。
私が乗ったのは10時発でした。
ガラガラのキレイなバスに乗って
[Day3 11:25]
JR富士宮駅到着!
ようやく一息つくことができました。
実は今日は富士宮で一泊。翌日さっぽろに帰ります。
食い倒れの+1日は後日公開!